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【読書感想文のお供に】宮沢賢治 その作品と人となり②さそりのエピソード

 

不思議な魅力で我々に迫る宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」。

美しい風景画のような描写と心躍る冒険の陰に、様々なメッセージを読み取ることができます。

 

銀河鉄道はおそらく冥界を走る列車で、それぞれの生前の行いに応じて下車駅が変わっている、という解釈も成り立ちます。

法華経と向き合い、葛藤した賢治の軌跡をたどると想像の幅が広がります。

賢治の思想が如実に現れているのは「さそり」のエピソードではないでしょうか。

 

 「さそり」というのはさそり座の一等星のことを指します。

赤々と燃える星の由来について、主人公のジョバンニは乗客の女の子から教わります。

 

さんざん他の動物の命を奪ってきたサソリがある日いたちに追われて逃げ回り、とうとう井戸に落ちたとき、神様にこう祈りました。

 

 「ああ、わたしはいままでいくつものの命をとったかわからない。

そしてその私がこんどいたちにとられようとしたときはあんなに一生けん命にげた。

それでもとうとうこんなになってしまった。

ああなんにもあてにならない。

どうしてわたしはわたしのからだをだまっていたちに呉れてやらなかったろう。

そしたらいたちも一日生きのびたろうに。

どうか神さま。

私の心をごらん下さい。

こんなにむなしく命をすてずどうかこの次にはまことのみんなの幸のために私のからだをおつかい下さい。」

 

 

すると蠍の体は真っ赤な美しい火になって燃えあがり夜の闇を照らす星になったのです。

そしてジョバンニとカムパネルラもこのさそりのように、人々の幸せのためには自己犠牲もいとわない決意をします。

 

 

 ジョバンニはああと深く息しました。

 

 「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一緒に行こう。

僕はもうあのさそりのようにほんとうにみんなの幸のためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない。」

 

 「うん。僕だってそうだ。」カムパネルラの眼にはきれいな涙がうかんでいました。

 

 「けれども本当のさいわいは一体何だろう。」ジョバンニが言いました。

 

 「僕わからない。」カムパネルラがぼんやり云いました。』

 

 

 

 二人の人間らしい葛藤がうかがえてもどかしく感じてしまいます。

明確な答えを出せずに、このあとジョバンニは現実界へ戻ってカムパネルラの死と向き合うという幕切れです。

小学生のころにこれを読んだ時、あまりの切ない終焉に身もだえるほどの理不尽さを感じたことを思い出します。

賢治はいったい何を伝えたくてこの物語を描いたのか、正直私には理解できませんでした。

 

 

しかし、以前古本屋で見つけた『銀河鉄道の夜』第三次稿を読んで、本当の幸せは何なのか、それを考え続けることが大事だと、

賢治は教えてくれているように思えてきました。

 

『銀河鉄道の夜』は第一次稿から第四次稿まで、書き足し、改稿が七回も行われていることをご存知でしょうか。

私たちになじみ深いのが第四次稿なんですね。

 

 実は第三次稿までのものと第四次稿の間には決定的な違いがあります。

第三次稿まではジョバンニの銀河鉄道の旅は「ブルカニロ博士」が見させた夢ということになっています。

この博士が何者で、何のためにそのような夢をジョバンニに見せたのかは不明ですが、

ジョバンニに『みんなのためにほんとうの幸福をさがすぞ。』と決意をさせる重要な役割を演じています。

でも第四次稿ではこのブルカニロ博士の存在が消えているのです。

 

幻の第三次稿については、また次回。

 

 

 

 

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