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永福町の個別指導塾 学習塾【英才個別学院 永福校】永福町の個別指導塾室長の気まぐれ読書感想文_10 「鹿鳴館」

永福町の個別指導塾 学習塾【英才個別学院 永福校】鮮やかに因数分解を解いているようなストーリー展開

 

 

 

皆さんこんにちは、英才個別学院 永福校 室長の藤田です。

 

 

 

 

今回の気まぐれ読書感想文は三島由紀夫の「鹿鳴館」です。

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ジャンルとしては戯曲(脚本)になりますね。

 

 

明治19年11月3日、天長節(明治天皇の誕生日)の鹿鳴館を舞台に交錯する、男女4人の思惑や行動を無駄のない長台詞でスピーディーに展開させて破局へと導く様は、

複雑な因数分解をスラスラと解いていく数学者を見るような鮮やかさを感じさせます。

理系の頭が文章を書くとこんなに魅力的な物語ができるものなのかと、初めて読んだ時は感心しっぱなしでした。

しかもこの「鹿鳴館」、三島31歳のときの作品です。

どれだけ早熟なのかと。やはりノーベル文学賞の候補にまでのぼる作家は次元が違いすぎます。

 

明治19年11月3日、天長節の朝、内閣の大臣を務める影山悠敏伯爵夫人朝子の元を、大徳寺公爵夫人が娘の顕子と共に訪れます。

公爵夫人は朝子に、顕子の恋を成就させるお手伝いをしてほしいと頼みます。顕子が愛したのは自由民権運動(反政府勢力)のリーダー清原永之輔の息子・久雄。

朝子はその名を聞いて愕然とします。かつて朝子は清原と愛し合い、久雄というのは実の息子だったからです。

しかもその夜鹿鳴館で行われる影山主催の夜会に自由党の残党が襲撃し、久雄が影山の暗殺を計画しているという話しを聞かされます。

朝子は決心し、久雄を諌めるために久方ぶりに彼と面会をします。

目の前の女が母とは露知らぬ久雄は、自分を捨てた母への恨みや父への屈折した思いを吐露します。

こらえきれなくなった朝子は、自分が本当の母親だということ、そして今でも清原を愛していることを打ち明けます。

しばらく葛藤した後、久雄も胸に秘めた大事を打ち明けます。

 

久雄 僕が今夜殺そうとしているのはあなたの御主人じゃありません。

朝子 え?

久雄 僕が今夜暗殺しようとしているのは、僕の父なんです。

 

久雄と清原の命を救うのは、夜会での壮士の乱入を取りやめるしかない、そう決心した朝子はひそかに清原との再会を果たし、その旨を伝えます。

未だに愛している朝子からの申し出は清原を苦しめます。男が一旦決めたことを覆すなど、彼のプライドと立場がそれを許しません。

頑なに拒み続ける清原に、朝子は言い放ちます。

「今夜の夜会に私は出ます」

元芸者である朝子にとって、洋装をして公の舞台に出ることは耐えがたい屈辱でした。

そうまでして朝子は清原と久雄を守ろうとしたのです。

 

朝子 西洋風流に申しますと、宅の主催する今夜の夜会にもし私が出るとすれば、

    それは宅の夜会というよりは、女主人の私の夜会、この朝子の夜会になるのでございますわ。(略)

   するとあなたの壮士たちは、宅の夜会ではなく、私の夜会を荒らすことになりますよ。

   あなたは宅の名誉をではなく、私の名誉をおけがしになるわけですわ。

 

 

清原も朝子のそこまでの覚悟を見せられ、ついに折れます。

 

清原 私も約束します。今夜の計画は取止めました。私の馬車は鹿鳴館へは行きますまい。

 

こうして悲劇の芽を先回りして摘み取った朝子。

その夜、鹿鳴館では何事も起こらずに、いつものように華やかな夜会が執り行われるはずでした。

 

しかし、久雄の清原暗殺は清原の政敵、朝子の夫である影山自身が裏で糸を引いていたことが発覚し・・・、

ここからストーリーは急展開を迎えます。

 

朝子に悪事を露見されながらも動じず、一旦は暗殺を取止めた久雄の自尊心を刺激し、青年に再び狂気を芽生えさせる影山の老獪さは見ものです。

 

古典悲劇に法った分かりやすい起承転結、三島らしい日本人論・・・。

華やかな舞踏会のワルツさえ聞こえてきそうな臨場感に、時間を忘れて読み進めてしまうこと間違いなしです。

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 影山 鹿鳴館。こういう欺瞞が日本人をだんだん賢くして行くんだからな。

 

 

 

*****************英才個別学院 永福校 概要*************************

【授業時間】   17時00分~21時30分

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【申込方法②】当教室までお電話ください

TEL:03-5355-3993 (14:00~21:00 日・祝休み)

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